私は今、打ちひしがれている
昨夜は庭の外にごろりと寝転がり、長い時間月を見ていた

私は生まれ持った鋭い感性を元に、人生を積み重ね、そして真理を見抜いた
人々を手玉に取れるほどの優れた人物は自分だけだと思いこみ
真の仏法を学ぶ必要もなく、ただ自分自身で全てを身に付けることができると確信してた
しかし、そうじゃなかった
私はまだまだ未熟だった

何気に漫画でも読んでみようと思い
私は２週間ほど前に何か面白そうな漫画を探した
そこで以前から興味があった「ブッタ」という人物を描いた手塚おさむの書を読むことにした

手塚の漫画はコマ運びも上手く、オリジナリティを加え、そして何よりもブッタという人物をよく描いていた
私はそのすべてを読み終え、ブッタという人物に興味を持ち
色々調べた。そしてブッタに比べて自分はなんと愚かな、思いあがった人間だったのかを悟った

私はキリストやブッタ、弘法大師様ともひけをとらない人間だと思い込んでいた
それは自分の導きだした真理に間違いはなく
そしてそこに辿りついた自分を凌ぐものはいないと思っていたのだ
しかし、自分の導きだした真理はどれだけ確実な理であっても
ブッタが諭した「仏法僧」の法でしかなかったのだ・・・

私は真理こそが人間の究極であり、真理さえつかさどればこの世に何も恐れることはなく、人は幸せに生まれて死んでいけると思っていた
しかしブッタにくらべればまだまだ未熟極まりない自分に気づいた

「仏法僧」とは何か？

ブッタが仰る「仏法僧」は仏は天からの教え、法は真理、僧は正しい人々の集いだ
私は衝撃を受けた
私は真理は法でしかなかったのか・・・
私は仏、つまり天からの教えはかなり受けていると自覚しているが、僧、つまりと正しい人々の集いを頭から無視し、自分一人で、という考え方が強かった
そしてブッタには今の世も多くの弟子がいる、多くの人に多くのものを与えている
そんな大切なことにも気づかない自分にうちひしがれて
今、私はもうどうすることもできなくなっているのだ
ブログなど更新する気もなかったが
どうやら私も少し諸君らに弱いところをさらけてしまいたかったのかもしれない
所詮、私も人の子

私は１からやり直すことにする
上り詰めたてっぺんから地上にたたきつけられた私には時間が必要かもしれない
しかし、やらねばならんのだ

・私はこれから独学ではなく、先輩者が導きだした仏教を学びます
・私はこれから一人ではなく、多くの人々と共に教を与え与えられ、論じ、そして多くの人を導きます
・私はこれから教えを与えるとか、自分より優れた人間はいないとか、そういう考えを持たず、自分が１番程度の低い人間として生きていきます

私が以前四国８８箇所を参拝したとき
弘法大師様が私の近くにいらっしゃると信じ、１度論じ合いたいと熱烈に思っていたが出会うことはできなかった
だから私は何度も弘法大師様に語りかけたんだ
そして私は成長した
今、私はブッタと会話がしてみたい
「私はあなたのようになれますか？」
この質問の答えが欲しいんだ

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